疲れている時やもうひと頑張りしたい時にエナジードリンクを飲む人は多いのではないでしょうか?
コンビニで手軽に買えて味も美味しいし、炭酸が入っていて爽快感もあるし、疲れた時にグビグビ飲みたくなりますよね!
しかし、エナジードリンクは飲み過ぎると体調不良になったり、最悪の場合死亡するケースもあるのです。
その理由の一つがエナジードリンクに含まれるカフェインです。
今回はそのカフェインの過剰摂取による影響と適切な摂取量、エナジードリンクを飲む事を控えるべき人について解説します!
カフェインを摂取することによる効果
まず始めに、カフェインを摂取すると我々の身体にどのような効果があるのかを知っておきましょう。
眠たい時はカフェインを摂ると目が覚めるとよく聞きませんか?
それはカフェインには摂取する事により軽い覚醒作用があるためです。
なので人によっては、この作用により眠れなくなる時があります。
その他にも、脂肪酸増加作用による呼吸量及び熱発生作用による皮下脂肪燃焼効果。
解熱鎮痛作用、利尿作用等があることがわかっています。
ここまでを見るとそんなに悪影響はないんじゃないか?と思われるかもしれません。
ではこれから様々なデータを参考にしながら、一緒に見ていきましょう!
なぜエナジードリンクが原因の事故が起きるのか
エナジードリンクの飲み過ぎによる事故を耳にしたことがあると思いますが、なぜエナジードリンクを飲むことでそのようなことが起きるのでしょうか?
個人的な意見になりますが、次のような要因があると思います。
- ジュース感覚で多量に飲んでしまう
- お酒と一緒に飲むことで酔っ払い、飲む量をセーブできなくなる
などではないでしょうか。
過剰な摂取は悪影響を及ぼしてしまいます。
ではどのようにすれば安全に付き合っていくことができるのかを考えましょう。
エナジードリンクに含まれるカフェイン量
それでは代表的なエナジードリンクにはどれくらいのカフェインが含まれているのか見ていきましょう。
レッドブル
CMや街を走るレッドブルカーでもお馴染みのレッドブル。
とても有名なエナジードリンクで、飲まれている方も多いのではないでしょうか?
レッドブルのカフェイン量は、180ml缶で80mg
100mlあたりのカフェイン量は43.2mlです。
シュガーレスタイプもありますが、カフェイン量は同じです。
モンスターエナジー
こちらも有名なエナジードリンク、モンスターエナジーです。
種類が豊富で、パッケージのインパクトもあり、レッドブルと人気を二分しているのではないでしょうか?
モンスターエナジーのカフェイン量は、355ml缶で142mg
100mlあたりのカフェイン量は40mgです。
缶コーヒー
目安になるように缶コーヒーに含まれるカフェイン量を見ておきましょう。
サントリーBOSSブラックのカフェイン量は、185ml缶で約92.5mg
100mlあたりのカフェイン量は約50mgです。
エナジードリンクに比べて100mlあたりのカフェイン量は多いですね。
ウーロン茶
最後にウーロン茶とも比較しておきましょう。
ウーロン茶525mlのカフェイン量は、約105mg
100mlあたりのカフェイン量は約20mlです。
ドリンクに含まれているカフェイン量だけを見せられてもピンとこないですよね?
では次に、適切とされている摂取量を見ていきましょう!
1日あたりの適切なカフェイン摂取量
カフェインの摂取量についての注意喚起は各国でされているのですが、現在日本では明確な基準というものが記されていません。
そこでカナダが公表している1日あたりのカフェイン摂取量に関する基準を参考にしてみたいと思います。
健康な成人
日本では20歳からが成人とされますが、カナダでは州により異なりますが、18〜19歳からを成人としているようです。
なので日本の成人の基準とは若干ずれますが、参考のために見てみましょう。
カナダでは健康な成人のカフェイン摂取量は、1日最大400mg(コーヒーをマグカップで約3杯)までとしています。
エナジードリンクで言うと3〜4本くらいの量になりますね。
妊婦さんや授乳中の女性
カフェインの影響が大きくなりやすい妊婦さんや小さなお子様がいる授乳中の女性、妊娠の予定がある女性は摂取量の上限が少し減ります。
カナダでは上記の女性のカフェイン摂取量を、1日最大300mg(コーヒーをマグカップで約2杯まで)としています。
英国では少し基準が変わり、1日最大200mgが良いとされています。
エナジードリンクでいうと1〜2本くらいの量になります。
しかし妊娠中、授乳中、あるいは妊娠予定がある女性については、カフェインの摂取量は少ない方が良いという事なので、控えた方が良いと思います。
子供、未成年者
成長途中の子供や未成年者はカフェインに対する感受性が高いとされており、摂取量の上限もグッと下がります。
カナダでは
- 4〜6歳は1日あたり45mgまで
- 7〜9歳は1日あたり62.5mgまで
- 10〜12歳は1日あたり85mgまで
- 13歳〜は1日あたり体重×2.5mgまで(体重40kgで100mgまで)
としています。
この基準を見てわかると思いますが、子供、未成年者はほとんどの場合エナジードリンク1本分の量も摂取すべきでは無いとされています。
過剰摂取による副作用
1日あたりの摂取量が多すぎる、もしくは短時間で多量に摂取した場合どのような影響が出るのでしょうか?
健康被害
カフェインを過剰摂取した場合、次のような症状が出ることがあります。
- めまい
- 心拍数の増加
- 興奮
- 不安
- 震え
- 不眠症
- 下痢
- 吐き気
- 頭痛
- 脱水症
などです。
これらはカフェインの過剰摂取によって中枢神経系が過剰に刺激されることにより引き起こされる健康被害です。
このような症状が出ると、仕事や生活にも影響が出てしまいます。
胎児への影響
妊娠中の女性がカフェインを過剰摂取した場合、次のようなケースがあります。
- 出生児の低体重
- 将来的な健康リスク
- 流産の危険性
- 死産の危険性
などがあります。
母体から栄養をもらっている胎児にとって、過剰なカフェインというのは様々なリスクになってしまいます。
妊娠中の方は、お子様のことを考えるとカフェインの過剰摂取にならないように注意することが必要です。
中毒症状
カフェインを過剰に摂取することにより「カフェイン中毒」になってしまう場合もあります。
軽微なカフェイン中毒の場合
- 焦燥感
- 興奮
- 不眠
- 顔面紅潮
- 頻尿
- 頻脈
などの症状が現れる場合があります。
しかし重症化すると
- 精神錯乱
- 幻覚
- 幻聴
- パニック発作
- 不整脈
- 心室細動
- 動悸
- 痙攣
などがあり、最悪の場合死に至るケースもあるほどです。
急性中毒を起こす摂取量の目安として「1時間以内に体重×6.5mg」以上の量を摂取した場合。
更に「3時間以内に体重×17mg」以上摂取した場合は重症化しやすいという報告もあります。
先ほど紹介したレッドブルでいうと、1時間で約6本飲む計算になるので、よほどのことが無い限りこのようなケースは起こらないと思います。
しかしこれはあくまでも基準なので、無茶な飲み方は絶対に止めましょう。
エナジードリンクの効果を引き出し上手に付き合うには
ここまで見てきて、エナジードリンクによる事故というのは、利用者の不適切な行動によって起こされているという事がお分りいただけたでしょうか?
適切な飲み方をしていれば不幸な事故や悪影響が出るものではありません。
- 1日の摂取量
- 飲む時間
- 飲むタイミング
これらを気をつけながらエナジードリンクと付き合っていけば、疲労回復や眠気解消などに役立ち、一生懸命頑張っているみんなの強い味方になります!
正しい知識を身につけ、エナジードリンクの特徴を理解した上でこれからも付き合っていきましょう!
そのためにも「1日あたりの適切なカフェイン摂取量」の項を参考に、過剰な量を摂取しないように気をつけると良いですね!
まとめ
最後に、この記事の中には個人的な意見や見解が多く含まれています。
ですが、みなさんそれぞれがエナジードリンクと上手く付き合っていける方法を見つける手助けになれば幸いです!
それではまた!